己を生かすとは、世界に奉仕すること ― 個性を伸ばすという“真の利他”
“自分を大切にする”という言葉を、
どこか自己中心的な響きとして捉えている人は少なくありません。
けれど、本当に己を大切にするとは、
自分という存在を最高の形で“役立てる”ことです。
己を生かすことが、他を生かすことになる。
この真理を理解すると、
「自分を伸ばす」ことが、
「誰かのために生きる」ことと同じ意味を持つようになります。
己という「形」は、世界に一つしかない
誰一人として、あなたと同じ人間はいません。
その声、その感性、その歩んできた経験――
すべてが一度きりの組み合わせです。
あなたという存在は、
世界が創り出した“唯一のデザイン”。
だから、己を否定することは、
世界の創造を否定することでもあるのです。
あなたがあなたらしく生きることは、
世界が本来の形に戻ること。
己を大切にするとは、「自己の使命を果たす」こと
人は皆、自分にしかできない“働き”を持っています。
それは必ずしも大きなことではありません。
誰かを笑顔にすること、静かに支えること、
日々の仕事を丁寧にこなすこと。
それらの行為こそが、
己を通して世界に力を流すということです。
つまり、
己を伸ばす=世界に貢献するための準備。
個性を封じて他人に合わせる生き方は、
一見「謙虚」でも、
実は「世界への裏切り」でもあります。
「個性」は競うものではなく、“役割”である
現代では“個性を出せ”と言われます。
しかし、本来の個性とは、
誰かと比べて強調するものではなく、
**全体の中で自然に調和する“音色”**のようなものです。
たとえば、オーケストラで
一つのバイオリンが響きを放つことで、
全体の旋律が完成するように。
個性とは、他人と違うためのものではなく、
世界を完全にするための音の一つ。
己を伸ばすとは、
その音を濁らせず、最大限に美しく響かせる努力のことです。
己を活かす人は、他者を活かす
自分を抑え、我慢して他者に尽くすことが「優しさ」ではありません。
むしろ、自分を正しく整え、
自分の光を放つことで、周りの人を照らす。
己を輝かせることが、最も深い利他である。
それが本当の「奉仕」の形です。
自分を生かさずして、他者を生かすことはできない。
だからこそ――
己を大切にするとは、
自分という生命の力を、世界のために循環させることなのです。
結び
あなたの中にある個性は、
誰かのために生まれた贈り物です。
己を伸ばし、己を生かす。
それは、宇宙があなたに託した使命を果たすということ。
“天翔”の思想における「自己」とは、
世界から切り離された点ではなく、
世界そのものの一部としての命です。
だからこそ、
自分を磨き、生かし、働かせることは――
世界を少しずつ美しくしていくことなのです。